HMMの紹介とコンテナ追跡方法

2023/09/11
Ayana

Ayana代表取締役CEO

神戸大学文学部を卒業後、楽天株式会社に入社。ECの基礎を学ぶ。その後、外資系メーカーに転職しメーカー側の課題に直面する。夜間MBAにて経営戦略を学ぶと同時に、FMCGよりもラグジュアリーブランドにおけるマーケティングに興味をもち、フランスESSECに留学。帰国後、外資系化粧品メーカーのECマネージャーやスタートアップCMO等を経て、MonCargoを創業。

HMMとは?

HMM(Hyundai Merchant Marine)は、コンテナ船腹量ランキングで現在世界第8位※の韓国の大手海運会社です。

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※アルファライナー調べAlphaliner|Alphaliner TOP 100 2023/9/10 閲覧時点

今回はHMMについてみていきましょう。

HMMの歴史概要と韓国経済の発展

HMMは1976年に、Asia Merchant Marine Co., Ltd.として誕生しました。
1977年にはバルク船の不定期運航を開始し、1980年代に入りコンテナ船のサービスを開始しました。1983年に、韓国の大手財閥である現代グループ(Hyundaiグループ)としてHYUNDAI MERCHANT MARINE co., Ltd.(現代商船)に商号を変更、さらに2020年、現在のHMMに商号を変更しました。

HMMの発展の背景には韓国が輸出志向型の経済復興を目標にしていたこととも関係があります。

韓国は1960年から1970年にかけて、朴正煕(パクチョンヒ)政権が掲げた工業化と経済成長を目指す経済開発政策を実行しました。のちに、漢江の奇跡と呼ばれた経済復興です。この経済復興施策により、輸出志向の産業、インフラ整備、国際貿易の拡大のための貿易協定締結などが積極的に行われました。

戦後ドイツはマーシャルプラン等の復興資金を活用して経済成長し、ハパックロイドといった船社も成長したわけですが(詳しくはこちら)、韓国の復興資金は、主にアメリカと日本からのものでした。

アメリカは朝鮮戦争後の経済援助を実施しましたが、ベトナム戦争による特需も影響したようです。
日本は、1965年、日韓請求権協定(経済協力と請求権問題について「完全かつ最終的に解決された」ことを確認した協定)による総額5億ドル(無償3億ドル、有償2億ドル)の経済協力を実施しました。

1980年代に入ると、経済成長、国際貿易がさらに成長し、HMMは国際的な海運業界でも競争力をもつに至りました。

しかし、2016年には経営難からHMMは現代グループを離れることになりました。筆頭株主は韓国産業銀行に移りましたが、2023年7月、韓国海洋水産部傘下の韓国海洋振興公社と韓国産業銀行が保有するHMM株の売却に着手しました。

売却には、3つの韓国企業グループとハパックロイド(Hapag-Lloyd)が関心を示したとされていますが、現在はハパックロイドは入札プロセスから抜けていると正式に発表されました。ハパックロイドが除外された今、ハリムグループ(パンオーシャン)、LXグループ(物流大手LXパントス)、ドンウォングループ(物流・ターミナル事業)の韓国企業3社のどこかが買収すると考えられます。今後のHMMの動きには注目が集まりそうです。

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画像出典:Wikipedia

出典: 2024/9/10閲覧
Daily Cargo電子版|2023/8/23
Daily Cargo電子版|2023/9/6
HMM Official Site Business Report
HMM Official Site History
HUFFPOST 2017/6/16
外務省 日本国と大韓民国との間の基本関係に関する条約
外務省 歴史問題Q&A 関連資料
日本海事新聞 2023/9/1
日本経済新聞 2021/6/24
[林采成「1950 年代韓国経済の復興と安定化:合同経済委員会を中心に」『歴史と経済』第
231号、2016年、28-36頁]
読売新聞 2021/06/09

HMM 輸送コンテナ 追跡・トレース方法

HMMは、サイト内で、BL番号、ブッキング番号、コンテナ番号から検索することが可能です。

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